メスシリンダーの使い方の使い方がいまいちわからん!
こんにちは!この記事を書いてるKenだよ。並盛り野菜一丁、だね。
中1理科では実験とか観察とかいろんなことにチャレンジしていくよ。
実験や観察では便利な道具を使っていくんだけど、中でも重要なのは、
メスシリンダー
という道具だ。
メスシリンダーって結構カッコいい名前ついてるけど、じつはすごくシンプルな道具。
簡単に言ってしまうと、
メモリの付いている入れ物
のことさ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes1.png)
で、一体何に使われるかというと、
「もの」の体積をはかるための道具なんだ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes2.png)
たとえば、水をスーッとメスシリンダーに流し込んでみよう。
すると、メモリを読み取るだけで、メスシリンダーに入れた水の体積がわかっちゃうわけ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes7.png)
どう??便利じゃない??
今日はもうちょっとくわしく、このメスシリンダーの使い方を勉強していこうか。
=もくじ=
- メスシリンダーの使い方(液体編)
- メスシリンダーの注意点
- メスシリンダーの使い方(固体編)
3分でわかる!メスシリンダーの使い方〜液体編〜
早速、メスシリンダーの使い方を見ていこう。
まずは、一番シンプルな液体の体積のはかり方を紹介しよう。
Step1. 水平な場所を探す
まずやって欲しいのが、
水平な場所を探す
ということ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes3.png)
水平な場所じゃなかったら、こんな感じで、みるメモリによって体積が違っちゃったり、
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes5.png)
メスシリンダーが倒れて中の液体がこぼれちゃったりするかも。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes6.png)
だから、メスシリンダーが安全に正しく使える水平な場所を探すんだ。
Step2. 液体をメスシリンダーに入れる
液体をメスシリンダーにジョボジョボ入れてみよう。
はじめの方はダーって入れて、
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes7.png)
残りをスポイトでちびちび入れてやると、より正確に体積が測れるね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes8.png)
Step3. メスシリンダーのメモリを読む
最後は、メスシリンダーのメモリを読むだけ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes19.png)
どう?
平らな場所で、液体をメスシリンダーに入れて、メモリを読むだけ。
ウルトラ簡単でしょ??
メスシリンダーのメモリを読むときの3つの注意点
だが、しかし、そんなに世間は甘くない。
メスシリンダーのメモリを読むときには次の3つのことに注意しなきゃいけないんだ。
注意点1. 単位に注意せよ!
まず一つ目のポイントはメスシリンダーのメモリの単位だ。
たいていのメスシリンダーの1メモリは、
1 ml(ミリリットル)
を表していることが多いね。
![](/wp-content/uploads/2017/06/mes9-1024x629.png)
だけど、体積の単位って、
cm³(立方センチメートル)だったよね。
「メモリの単位が違うじゃん!」
ってことになっちゃう。
そこで、次のようにメスシリンダーのmlをcm³に変換して欲しいんだよ。
1 ml = 1 cm³
ってね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes10.png)
このメスシリンダーの単位の変換にはくれぐれも注意してくれ。
注意点2. 液面のメモリを読む
メスシリンダーに液体を入れると、こんな感じで、端っこが尖って、真ん中が平らになるはず。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin1.png)
たぶん、メスシリンダー初心者は、
ここのメモリを読むか、
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes14-1024x492.png)
こっちのメモリを読むかで迷うと思うんだよね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes13-1024x503.png)
メスシリンダーのメモリを読むときは必ず、
こっちの平らな液面で読むって覚えて置いてね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes13-1024x503.png)
たとえば、次のメスシリンダーの例だと、45 mlかな。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin2.png)
注意点3. 「1メモリ」の10分の1まで読む
次は、メスシリンダーのメモリをどこまで細かく読むのかって話。
メスシリンダーで体積を計測するときは、
1メモリの10分の1まで読む
っていう決まりになっているんだ。
これは決まりだからしょうがない。
たとえば、1メモリが1mlのメスシリンダーだったら、
1mlの10分の1の「0.1ml」まで読まないといけないのね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes16-1024x590.png)
仮に、1メモリあたり10mlのメスシリンダーだったら、
1mlまで読まないといけないのさ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes15-1024x580.png)
上のメスシリンダーの例でいうと、
45.5[ml]
かな。だって、1メモリあたり1mlで、1メモリの半分まで液面がきているからね。
「メモリとメモリの間のどれくらいに液面があるのか?」
を雰囲気で読み取って、10段階で読み取ってあげよう。
注意点4. 目線の高さは液面に合わせる
最後に注意して欲しいのは、目線の高さ。
どの位置からメスシリンダーを眺めるのかって話だ。
背伸びして見たり、しゃがんだりすると、メスシリンダーの中の液面の高さが違って見えちゃうからね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes20.png)
メスシリンダーで体積をはかるときは必ず、
液面(液体がへこんだところ)に目線を合わせてメモリを読み取ってみて。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes19.png)
メスシリンダーの使い方〜固体編〜
最後に、メスシリンダーで固体の体積をはかる時の使い方を見ていこう。
固体ってたとえば、消しゴムとか、10円玉とか、そんな感じのやつね。
今回は例として、消しゴムの体積を測ってみよう。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin3.png)
Step1. メスシリンダーに水を入れる
まずは、メスシリンダーに水を入れちゃうおう。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes7.png)
水の入れ方に関しては、さっきのメスシリンダーの使い方(液体編)を見て見てね。
Step2. メモリを読み取る
水がどれくらいの体積なのか読み取っておこう。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes19.png)
さっき紹介した4つの注意点に気をつけてメモリを読みとってみてね。
Step3. 物体を沈ませる
次に、物体をメスシリンダーの中に沈ませよう。
水より重たいものだったら糸で吊るして下に下げればいいし、
水より軽いものだったら糸だと浮いてきちゃうから、針金を使って入れてみよう。
今回の消しゴムは水の比重より重いみたいだから、糸を使って入れて見たよ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin4.png)
Step3. ふたたびメモリを読み取る
もう一度、メスシリンダーのメモリを読み取ってみよう。
たぶん、固体を入れる前よりも液面が上に上がってると思うんだよね。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin5.png)
消しゴムを入れた後も、いえれる前と同じように、液面に水平な位置に目線を合わせて、
メモリを読み取ってみようぜ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin6.png)
Step4. メモリの差を計算
最後に、
- 固体を入れる前の体積
- 固体を入れた後の体積
の差を計算しよう。
具体的には、
(固体の体積)=(固体を入れた後の体積)-(固体を入れる前の体積)
で計算できるよ。
さっきの消しゴムの例でいうと、
- 固体を入れる前の体積:45 cm³
- 固体を入れた後の体積:57 cm³
だった。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin7.png)
引き算して消しゴムの体積を計算してみると、
(固体を入れた後の体積)-(固体を入れる前の体積)= 57 – 45
= 12 cm³
になるね。
つまり、この消しゴムの体積は12cm³になるってわけ。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/cylin8.png)
これで固体も液体の体積もメスシリンダーで計測できるようになったね。
メスシリンダーの使い方は液体と固体の体積まで押さえよう
以上が、メスシリンダーの使い方だったよ。
最後に復習しおこっか。
メスシリンダーはメスのシリンダーじゃなくて、
ものの体積をはかるための容器で、メモリがついた入れ物のこと。
![メスシリンダー 使い方](/wp-content/uploads/2017/06/mes1.png)
メスシリンダーの使い方(液体)は、
- 水平な場所探す
- 液体入れる
- メモリ読む
の3ステップでいいんだけど、
- メモリの単位は?
- メモリをどこで読むか?
- メモリをどこから読むか?
- メモリをどこまで詳しくみるか?
の4つの注意点に気をつけて計測してみてね。
固体の体積をはかりたいときは、固体をメスシリンダーにぶち込んで、
- 入れるまえ
- 入れた後
の体積の差を計算すればよしだ。
そんじゃねー
Ken
![](/wp-content/uploads/2019/02/drkoshiki.png)
Qikeruの編集・執筆をしています。
「教科書、もうちょっとおもしろくならないかな?」
そんな想いでサイトを始めました。
メスシリンダーで6.65cm3と出たのですがその時はくりあげですか?
くりさげですか?
教えて下さい
テスト前日です
>メスシリンダーで6.65cm3と出たのですがその時はくりあげですか?
くりさげですか?
教えて下さい
テスト前日です
四捨五入でいいんじゃないかな。
そもそもメスシリンダーのメモリは、メモリ単位の10分の1までしか読まないから、
もし、1メモリが0.1mlのときは6.65のままでいいと思うよ
メスシリンダーで測る時、スポイトで入れて測りたい量を超えてしまった時は、スポイトで取るのですか?
>メスシリンダーで測る時、スポイトで入れて測りたい量を超えてしまった時は、スポイトで取るのですか?
一回こぼしてスポイトで入れ直すんじゃないかな
重さがそれぞれ違う、
体積1㎤(1cm×1cm×1cm)の個体、メスシリンダーでの中にいれると、体積はそれぞれちがってきますよね‥
どっちの、体積が正解なの?
>重さがそれぞれ違う、
体積1㎤(1cm×1cm×1cm)の個体、メスシリンダーでの中にいれると、体積はそれぞれちがってきますよね‥
どっちの、体積が正解なの?
体積は同じだ!重さは違うけど
物質1cm3あたりの質量をなんといいますか?
>物質1cm3あたりの質量をなんといいますか?
それは密度じゃないかな!
問題→100立方cmの水を冷やして完全にこおらせたら、108.7立方cmの氷ができた。氷の密度を四捨五入して少数第二位まで求めよう。ただし水が氷に変わっても質量は変化しない。また水の密度は1g/立方cmとする。
解説、お願いします!
もも様
横から失礼致します。解説致します。
氷の密度を「氷の質量÷氷の体積」で求めていきます。
氷の体積は、問題文中にあるように、108.7立方cm です。…①
次に、氷の質量を求めていきますが、
「質量=密度×体積」の関係に着目し、「水の状態」における水の質量を求めていきます。
水の密度は1g/立方cm,水の体積は100立方cmより、
1×100=100 ∴水の質量は100gです。
「水が氷に変わっても質量は変化しない。」という条件(※参考1)より、
氷の質量も100gです。…②
①②より、「氷の質量÷氷の体積」で氷の密度を求めると、
100÷108.7≒0.92 ∴氷の密度は 0.92g/立方cm です。
(※参考1)
水に限らず、物質が 固体⇔液体⇔気体 と変化しても、物質全体の質量は変わりません。
(状態変化の単元で履修します。)
(※参考2)
密度=質量÷体積(密度=質量/体積)の関係は、
速さ=距離÷時間(速さ=距離/時間)の関係に似ています。
問題内容に応じて、式を使い分けるのがポイントです。
この問題では
①:密度=質量/体積 と、この式を変形した
②:質量=密度×体積 を使いました。
①は覚えているが②を忘れてしまった場合は、文字式 ①’ ρ=m/v があるとき、
これをmについて解くと ②’ m=ρv になる(この式変形は中学数学で履修)
ことを利用し、②の式を思い出すことができます。(①②の関係が①’②’の関係と同じ。)
ken様
「メスシリンダーの目盛りを読みとるときは、1目盛りの10分の1まで読む。」というルールのため、
「Step4. メモリの差を計算」の
固体を入れる前の体積:45cm3
固体を入れた後の体積:57cm3
は、(1目盛りが1cm3ならば)それぞれ 45.0cm3, 57.0cm3 とした方が適切だと思います。