アンモニアの噴水実験の仕組み、原理がわからん!!
こんにちは!この記事を書いてるKenだよ。浮き足立ってるね。
中1理科の「身のまわりの物質」という単元では、色々な実験をやっていくけど、中でも興味深くて面白いのが、
アンモニアの噴水実験
という実験だ。
これは簡単にいうと、
アンモニア(気体)が入ったフラスコに水をちょっと入れると、下から水が吸い上げられれて噴水みたいに溢れ出る
っていう実験だ。
今日は、このアンモニア噴水実験の手順と、なぜ、このような噴水現象が起きるのかという原理、仕組みまでみていこう。
- アンモニア噴水実験で用意するもの
- アンモニア噴水実験の手順
- アンモニア噴水実験の仕組み・原理
アンモニアの噴水実験で用意する実験器具
まずはアンモニアの噴水実験で必要な実験器具をみていこう。
この実験では、
- 丸底フラスコ
- 水が入ったスポイト
- ガラス管
- フェノールフタレイン溶液
- ビーカー
- アンモニア(気体)
が必要になってくるよ。
アンモニアの噴水実験で使う実験器具は下の図のようになるね。
4ステップでわかる!アンモニアの噴水実験の手順
アンモニアの噴水実験の手順は次の4ステップを踏むといいよ。
Step1. 丸底フラスコに気体のアンモニアを集める
まずは噴水実験で使うアンモニアの気体を、丸底フラスコに集めてみよう。
上方置換法
を使うんだったね。
水に溶けやすくて、密度が空気より小さいアンモニアはこの方法で集めるのが鉄則だ。
丸底フラスコいっぱいに気体のアンモニアを集めたら準備完了ね。
Step2. 実験器具をセッティング
丸底フラスコに、気体のアンモニアを注入し終わったら実験器具をセッティングしてみよう。
スポイトには水をいれておいてね。
Step3.スポイトで丸底フラスコに水を入れる
それじゃあ、スポイトで丸底フラスコに水を入れてみよう。
ぴゅっと水をたらせばいいんだ、ぴゅっと。
Step4. アンモニアの噴水が起きる
すると、どうだろう??
丸底フラスコの下にセットしていた水(フェノールフタレイン溶液入り)が、ガラス管を伝って、ぐんぐん丸底フラスコに吸い上げられていくではないか。
Step5. フェノールフタレイン溶液が変化
ガラス管を伝って、丸底フラスコに溢れ出たフェノールフタレイン溶液入りの水は、すぐに変色。
透明だったフェノールフタレイン溶液が、赤色に変化するね。
ってことで、こんな感じで、ガラス管から溢れ出だフェノールフタレイン溶液入りの水が、変色しながら丸底フラスコの中に溜まっていくわけだ。
これでアンモニアの噴水実験終了。
アンモニア噴水実験の原理・仕組み
それじゃあ、なんで、このアンモニア噴水実験が起こるんだろうね??
原理とか仕組みを知りたいよね。
順を追って、アンモニア噴水実験の仕組みを追っていこう。
気体のアンモニアがスポイトに水に溶ける
まず、アンモニアの噴水実験の2ステップ目で、丸底フラスコに水をスポイトで入れたよね?
このとき、
丸底フラスコ内にあったアンモニアの気体が、
そのスポイトで入れた水に溶けちゃったんだ。
アンモニアの性質には、
水に溶けやすい
っていうやつがあったでしょ??
だから、ちょっとの水を入れただけで、気体のアンモニアは水に溶けちゃったんだよ。
丸底フラスコの中身は、もともとあった気体のアンモニアがなくなっちゃって、真空状態。
気体が何も入ってない空っぽの状態ってわけさ。
ガラス管経由で水が吸い上げられる
ってことは、丸底フラスコの中の圧力はすごい小さくなっちゃった。
アンモニアの気体がなくなっちゃって、何も入ってないからね。
だから、この隙間に、周りの空気がどんどん入ってこようとするんだ。
丸底フラスコの圧力が低い状況だから、ガラス管を伝って、どんどん周りの空気が入ってくる。
外から空気がガラス管経由でガンガン入ってこようとするから、フェノールフタレイン溶液が入ってる水がどんどん上に押し上げられていくのね。
フェノールフタレイン溶液が赤色になる
吸い上げられたフェノールフタレイン溶液は、赤色に変化するよ。
なぜなら、
丸底フラスコの中には、アンモニアが溶けた水がいたからね。
スポイトでちょっと出した水は気体のアンモニアが溶けてアンモニア水になっていたんだ。
んで、アンモニア水は「アルカリ性」だから、この丸底フラスコに入るフェノールフタレインはこのアルカリ性に反応して、透明から赤色に変化するわけね。
丸底フラスコの中に空気が入り、圧力が同じになったら終わり
丸底フラスコ内に十分に空気が入って、周囲の空気と同じ圧力になったら、アンモニアの噴水は終了。
永遠にアンモニアの噴水が続くわけではないのね。
アンモニアの噴水実験は手順と原理をおさえれば完璧!
以上が、アンモニアの噴水実験のおおまかな流れだね。
最後にもう一度復習しておこう。
アンモニアの噴水実験は、
- 丸底フラスコ
- 水が入ったスポイト
- ガラス管
- フェノールフタレイン溶液
- ビーカー
- アンモニア(気体)
っていう実験器具たちを用意して、こんな感じでセットして行って、
アンモニアの噴水実験は、アンモニアが水に溶けやすいから、気体のアンモニアが丸底フラスコからなくなっちゃって、真空状態になるから起こる現象だったね。
テストにも出やすい実験だから、よーく復習しておこう。
そんじゃねー
Ken
Qikeruの編集・執筆をしています。
「教科書、もうちょっとおもしろくならないかな?」
そんな想いでサイトを始めました。
虚像ってなんですか?
教科書を読んでもよく分かりませんでした。
教えてください!!
>虚像ってなんですか?
虚像の作図方法を読んでみて!
アンモニアの噴水の丸底フラスコの中はなぜ真空になるんですか?もともと丸底にあった空気はどうなるんですか?
>アンモニアの噴水の丸底フラスコの中はなぜ真空になるんですか?もともと丸底にあった空気はどうなるんですか?
丸底フラスコには、アンモニアの気体がパンパンに詰まっていて、空気は0。
そこに、水を入れると、フラスコ内のアンモニアの気体が水に溶けちゃうから、アンモニアの気体がなくなっちゃって、フラスコ内の空気がなくなっちゃうのね
衝撃的に分かりやすい記事でした。
画像を多く使い分かりやすくすると共に、親しみやすい言葉や画像のフォントを使うことで勉強がキライな中学生も好きになることができそうですね。
ありがとうございます!^^
わかりやすかったです
真空状態になるとありますが、スポイトで入れた水はどこにいったんですか??
水は中にいるよー
めちゃくちゃ分かりやすかった!
宿題が片付きますね!
ありがとう!!^^
明日期末テストなんですが、復習に役に立ちました!
ありがとう!!
わかりやすかったです!
ありがとうございます!!
ありがとう!!
私の学校では、スポイトのかわり?に
水にひたした紙をガラス管に巻いて噴水実験を
行ったのですが、スポイトで行ったものと同じ原理ですか?
同じだね!水が気体のアンモニアを吸収するという点では
明後日期末テストで役に立ちました!
おお!よかった!!
丸底フラスコ内でふんすいのようになるのは気圧か何かが関係しているんですか? kenさんの記事いっぱいみたけど非常にわかりやすかったです
そうだね!フラスコの中の気体のアンモニアが水に溶けちゃったから、フラスコが空になっちゃって、そこに外の空気がどっと流れてくる
期末試験に役立ちますありがとうございます。
噴水は出たのですが、ピンクになりませんでした。(フェノールフタレイン入ってます)
ゴム栓のところから水が上がってきました。
うまくいかなかった原因は何でしょう?
アンモニアが逃げちゃったのかもな!
実験の最後、フラスコの中は水でいっぱいになるにですか?
フラスコ内のアンモニアがぜーんぶなくなったらそこで終了だな!
丸底フラスコに水が入ってくるから圧力が大きくなるのですか。
中の圧力が外と比べて小さいからかな!
丸底フラスコを使うのは何故なのか教えて下さい。
丸底フラスコいっぱいにアンモニアが集まったことを安全に確認するにはどのようにすればいいですか?
とても面白かったです。
面白すぎました。
気圧とわ?
噴水の色が、赤だけでなく青や、紫のものもできたのですがこの色の違いは何により起こったのですか⁇
わかりやすい!!
何故丸底フラスコなのか
こんにちは
圧力が小さくなるとわ?教えていただきたいです。
めっちゃわかりやすい!
けん先生、すごくわかりました❗️
実験器具の名前も説明して下さり、ありがとうございます✨
めちゃんこわかりやすいです。これで授業がわかりやすくなりました。ありがとうございます
なぜ丸底なのか
理科難しいのでよくわかりました
問題に答える時はどう答えれば1番いいんですか?
リトマス紙を使ってリトマス紙が青く変化したことを確認できれば、安全に確かめられますよね?